UPM Timberは、認証を受けている高品質な北欧産アカマツとスプルースを自社製品に使用しています。国際的なPEFCとFSCの森林認証は、森林の持続可能な原産地を示すものです。
フィンランドにある管理された森林の約85 %はPEFCに認証されており、増加を続けているFSC認証がカバーするのはわずか数パーセントに過ぎません。UPMが所有する森林は、すべて認証を受けています。また、UPMのFSCグループ認証(FSC C 109750)は安定して増加しており、管理された森林のうち20万ヘクタール以上がこのグループ認証に登録されています。
UPM製材製品の原材料は、持続可能な森林からのみ調達されています。フィンランドのUPM製材工場は、PEFCとFSCのCoC(加工・流通過程の管理)認証を取得済み。UPM Timberで作られるすべての製品は、PEFC認証またはFSC認証として販売可能です。
木材調達と森林管理部門の環境マネージャーを前任し、現在UPMのステークホルダーリレーション担当ディレクターとなった、Sami Oksaに、木材の原産地の検証について聞きました。
木材の原産地を検証することがなぜ重要なのですか?
木材の原産地は、責任ある運営の最も重要なKPIの1つです。木材の原産地についての情報は、UPM製品に使用される木材が、保護地域や熱帯林などの持続不可能な森林から調達されたものではないことを証明するものです。木材の原産地を知ることにより、持続可能な森林管理で最も重要な面が実行され、このような面がその後に検証できることを常に確認できます。 UPMは木材原産地の検証における先駆者で、現在、UPMが調達またはUPM製品で使用する木材および木質繊維の原産地は100 %追跡することができます。
木材の原産地はどのようにして追跡するのですか?
木材の原産地を追跡する場合、木材サプライチェーンをその木が育った地域にまでさかのぼることが重要です。これができれば、その木材の原産地を必ず追跡できます。原産地までさかのぼるには、通常、社内のITシステムを利用します。木が辿った道筋、各ステップの情報が、このITシステムに保存されています。これにより、お客様から販売会社、工場、木材トラック、1つの林分にまでさかのぼって、ある製品に使用される木材や木質繊維の原産地追跡が可能になります。
サプライチェーンの木材原産地に関する情報は、どのくらい慎重に伝達されますか?
樹木、木質繊維、および木材製品には常に原産地の情報が詰まっています。このことは、サプライチェーンの各関係者がITシステムで自分専用のしるしを持っていることを意味します。この情報が木質繊維に関連付けられて、サプライチェーンのITシステムから別のシステムに伝送されます。こうした方法によって、ある製品で原材料として使用される木材や木質繊維の情報は常に追跡でき、林分など1本の木が育った場所にまでさかのぼることができます。
不法な木材とはどのようなものですか?
たとえば、違法に伐採されたり、保護地域から調達したりした木材は不法な木材です。所有者の許可なく森林から盗まれたり調達されたりしたものも含まれます。また、税などの法に定められた支払いが行われていない木材もそれに当たります。森林産業の最も重要な責任の1つは、持続可能で合法的な木材の原産地を常に証明できるようにすることです。独立した第三者機関が、毎年CoCシステムを検証しています。
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