2018年も終わり、新たな年が始まりました。新しい課題もありますが、前向きな希望もあります。昨年は、当社のすべての主要市場における製材需要は高く、また価格動向もプラスであったため、UPM Timberにとって全体的に良好な年でした。第1~第3四半期は非常に順調でしたが、第4四半期以降は中国やエジプトの市況が悪化したため、多少の不透明感により他国の市場も影響を受けました。第4四半期は伸び悩みましたが、大成功のまま終えることができました。UPM Timberは、2019年初めはマイナスの傾向が続く可能性が高いものの、一時的なものであると見ています。市場の状況は、第1四半期中または遅くとも第2四半期中に、状況は良くなり始めると思います。このような状況からスタートし、今年もより前向きな見通しを持ち、より困難な状況の中、進めていけると確信しています。
当社の競合分野は恒久的に変化し続けてきました。これまでフィンランドの製材工場は、フィンランド国内だけでなく、スウェーデンの製材工場とも競合してきました。しかし現在、特に中国市場において、当社の主な競合相手はロシアの製材工場になったことは明らかです。彼らは最近、ヨーロッパとエジプトへの配送も増やしています。ロシアの製材工場は新たな生産技術に多大な投資をしてきました。製品の品質面において著しく向上し、また配送の信頼性も高めました。さらに、彼らの強みは安価な原材料とロシアルーブル安で、それによりロシアの製材工場はここ数年、良好な結果を出し、市場シェアを伸ばしています。
競合は歓迎すべきであり、UPM Timberはいつでもその準備ができています。当社は、世界中の製材業界の発展、市場の動向や機会を絶えず注意深く監視し、当社固有のお客様志向アプローチを日々お客様と共に追求していく必要があります。当社は、「お客様にとっての最善の選択肢になる」という姿勢を維持し続けます。さらに、当社はお客様である皆様に利益を提供する新たなサービスコンセプトを引き続き追求していきます。当社は、木材製品の大手サプライヤーであるUPM Timberに対するお客様の満足度を、引き続き高められるよう努力してまいります。
2019年の皆様の成功をお祈りしています。
Mikko Hyvärinen
営業サプライチェーンディレクター